病み期を抜け出す3つの視点

職場や学校で嫌なことがあり、家に帰っても引きずってしまう。もしくは、思い当たる節は無いけれどなんとなく落ち込んでしまう。

そんな時、すぐに気持ちを切り替えられたり、「まあ、そんな日もある」と割り切れる人ばかりではない。かく言う私は結構負のループに陥りがちだ。

沈んでしまうと中々前向きな気持ちにはならない。時間が解決してくれることも多いが、自然に身を委ねること自体に不安を感じることがある。そこで、私は自発的に病み期を抜け出せるよう、三つの視点を持つようにしている。

 

①病むのは夜だから

不安に駆られる時間帯というのは、もれなく夜ではないだろうか?そこには科学的裏付けがある。夜は、昼間に比べて幸せ物質とも言われるセロトニンの分泌量が減ってしまうのである。セロトニンが脳に伝達されると、不安や恐怖感が落ち着く。逆に、十分なセロトニンが分泌されていないと気持ちが塞ぎこみがちになってしまう。

病んでしまうのは夜だから仕方がない。翌朝になれば多少は前向きになれる。

病んでしまったら、早く寝てしまうに限る。

 

②病むのは人に依存しているから

義務教育中ならまだしも、成人してもなお自分がうまくいかない理由を環境や他人に求めるのは些か幼い感じがする。たとえ客観的に見て周囲が悪かろうとも、そこから離れたり、改善の努力をしたり、割り切ったりと、なす術はいくらでもある。そして、もしそうした方法を実践していなかったとしたら、自分が悪い。……と、私は思うことにしている。要は人のせいにしないこと。

病んでも人は助けてくれない。自分のことは自分でやってしまうに限る。人に依存したところで誰も責任は取ってくれないし、自分で決められる方がよっぽどすがすがしい

とは言え、何もかもを自分のせいにするのはそれはそれで苦しい。そういう時は、ただタイミングが悪かったのだと思うことにしていた。

 

③病むのは楽しみが無いから

毎日淡々と会社・学校と家を往復するだけの毎日ではつまらない。なので、私は毎日何かしらの楽しみを味わえるよう工夫した。連ドラを追いかけたり、リラクゼーションサロンを予約しておいたり、おいしい食べ物を食べたり。出来るだけ、毎日仕事や学校後に楽しめるものがいい。外に出ていく余力が無いくらい疲れている時期なら、Amazon等で欲しいものを注文しておくのでも十分。

普段頑張っているのだから、楽しみを持つくらい当然のこと。楽しみがあれば日々に張り合いが生まれる。

 

さて、これだけ書いておきながら、私自身①~③を意識しても元気になれないことがあった。

そんな時、私は周囲の勧めもあって病院へ行った。結果、早期の受診・治療(入院)によって、大事に至らずに済んだ。

落ち込みから中々抜け出せない、眠れない、胃痛が止まらない等々、体にいつもと違うサインが現れた場合は、早めに病院に行くことをお勧めする。

「このくらい大したことない」「病院に行く時間が無い」「職場を抜け出せる雰囲気じゃない」……という方もいらっしゃると思うが、健康はかけがえのない財産である。会社の代わりはいくらでもあるが、あなたの健康は一つだけしかない。

どうか自分を大切に。